動作品、以下に本機のメンテナンス、特徴をご紹介します。
A:メンテナンス事項
1.抵抗とコンデンサは数多く交換しました(写真をご覧ください)、メインの円筒型の大きなコンデンサは経年のため殆んどのQUAD22で劣化しています、測定は簡単です、赤、青、黄色のどっとマークがついた端子部分とアース間をテスターにて容量測定をすると、健全な場合は15から25μFを示します。 容量不足では、低域発振などを起こします。
2.スパークキラーの交換、(オリジナル部品は)両面テープでVRの上に張り付けています、ご確認ください。この部品の劣化は電源SWを破壊します。
B:真空管
1.EF86:RTMA menbersと管壁に印字されています、これはRadio Television Manufacturers Association menbersの略で、米国内で当時いろいろな分野で真空管が使われてきていた時期で品質を保つために製造各社で仕様を統一するための技術協会とのこと(1950年前後?)、親分はRCAらしい。made in USAですがメーカーは不明。
2.ECC83:ジーメンス製、底面にダイヤマークが付いています(ドイツ本国製造のしるし)。
C: レコードアダプタとテープレコーダアダプタ
1.(多分)減衰特性を得るものです。回路図をご覧になればシンプルなことがわかります、これがないと信号が切れるので、そもそも入力がないという扱いになります。
2.テープレコーダアダプタ、抵抗で信号を減衰させているだけ。CD、Tunerなどの電圧入力がTape端子えます。
D: ACコンセント、イギリス製のコンセントでmade in England となっていますがプリアンプニ挿入する際はややきつめで、恐らくQUADアンプの時代とづれていたと想像しています、特に困ることはありませんが、ご報告です。
修理してから数年、安定して動作しています、何かあれば追記させていただきます。
よろしくお願いいたします。