★伝説の書!★
伝説のハードボイルド作家 大藪春彦の処女作にして代表作。
誰も越える事のできない伝説のハードボイルド小説
『野獣死すべし』(昭和33年10月15日 初版)と
『野獣死すべし-復讐編-』(昭和35年 3月26日印刷 昭和35年3月30日発行 初版)の
新書版です。
どちらも正真正銘の初版本になります。
奥付に大藪氏本人の実印が押してあります。
また「野獣死すべし」初掲載の商業誌
江戸川乱歩編集『宝石』昭和31年7月号になります。
早稲田の同人誌『青炎』は除いての商業誌にて初掲載です。
未だ色褪せない大問題作です。
それまでのアメリカ的ハードボイルドや、悪漢小説とはベクトルの違う、
幼少時に大戦を通過した大藪春彦自身を投影した主人公 伊達邦彦が、
「野獣死すべし」の不協和音という情念に突き動かされ、
青春の全てを賭けて犯罪という目的を成し遂げていくストイシズムに溢れる非情な物語です。
後の大藪氏の作品群と違い、ひたすらストイックな犯罪小説でありつつも
自身を投影した処女作ならではの青春小説としての側面も強く出ています。
その点では『汚れた英雄』と双璧をなします。
青春・野望・犯罪!
そして、銃・金・女!
です。
信じられるのは己自身と金と武器だけです。
男として生まれたからには必ず読まなければならない悪の経典です。
当時の初版オリジナルの原稿になりますので、
後の発行物にあるような禁止用語の修正や変更もありません。
ヤブ中の方、ぜひコレクションにお加えください。
家宝になります。
20年近く前にブックハンターとして古本市を駆けずり回って手に入れたものです。
超蔵出し品になります。
2度とセットでの状態のいい初版本は出ないと思います。
伊達邦彦シリーズといえば
パロディの『野獣死すべし-渡米編-』や、
夢半ばで作風変更された『血の来訪者』、
『諜報局破壊班員』以降のスパイものがありますが、
どれもパラレルワールド的な立ち位置です。
この『野獣死すべし』と『野獣死すべし-復讐編-』こそが正史であり至高となります。
プロットとかロジックとかトリックやギミックなど完全無視の
ひたすら疾走するひとりの男の物語をぜひ原初の原書でお読みください。
『野獣死すべし』には、
「揉め事は俺に任せろ」と「街が眠る時」が同時掲載されています。
「街が眠る時」は発禁なので他では読めません。
大藪作品をコンプリートしたい場合は本書を入手する以外ありません。
『野獣死すべし-復讐編-』には、
「誤算」が同時掲載されています。
状態は、
多少のキズや古書ならではの黄ばみやヤレはありますが、
年代を考えるとかなり綺麗です。
『野獣死すべし』の本体は赤い表紙の装丁で汚れも痛みも殆どありません。
中のページも多少の黄ばみや、ページによっては多少のシミはあると思いますが
古書としてはかなり綺麗と言っていいかと思います。
最初と最後の余白ページだけ紙質が違うのか、ここだけ全体的に茶色が出ています(画像7枚目右上)。
古書なので何か貼り付けてあったのかもしれません。本文中にはありません。
外箱も角が少し白くなっている程度です。
『野獣死すべし-復讐編-』の本体は白い表紙の装丁なので黄ばみが所々にあります。
金押しの拳銃デザインは綺麗に残っています。
中のページも多少の黄ばみや、ページによっては多少のシミはあると思いますが
古書としてはかなり綺麗と言っていいかと思います。
外箱も多少の痛みはありますが、古書としては綺麗です。
『宝石』は雑誌なので全体的に痛みや折れ、黄ばみはあります。
落丁やページ破れなどはありません。
その他、写真でご確認の上ご納得してのご入札をお願いいたします。
究極のコレクターズアイテムになります。
神棚にお飾りください。
古本としては美品になりますが、ヴィンテージの長期保管品なので、
念の為ノークレームノーリターンでお願いいたします。
発送はゆうパックおてがる版になります。
よろしくお願いいたします。