御存知!初期名手陣参加 現行King Crimsonの礎 21st Century Schizoid Band「Official Bootleg Volume One」 紙ジャケット国内盤 中古でございます。
盤共に非常に状態の良い中古でございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは初期King Crimson在籍時を中心とした興味深い名手揃い。
Ian McDonald(Sax、Flute、Key、B-vo、ex-King Crimson、McDonald & Giles、Foreigner)、Michael Giles(Ds、ex-Giles, Giles & Fripp、King Crimson、McDonald & Giles他)、Pete Giles(B、B-vo、ex-McDonald & Giles他)、
Mel Collins(Sax、Key、Flute、B-vo、ex-Circus、King Crimson、Alexis Corner & Snape、Bad Company/Humble Pie/Camel/Stray Cats/Tears for Fearsセッション他)、
Jakko M. Jakszyk(Vo、G、Level 42ツアーサポート他)となります。
2002年8月22日午後~夕方英国ロンドン”Mark Angelo Studio's London”でのツアー・リハーサル時での録音となります。
そもそもかのRobert Frippが自身のレーベル”DGM”に海賊盤対策として”King Crimson Collector's Club”を設立。
またその延長線上での企画:極初期King Crimson未発表音源集”Epitaph”制作により、極初期ラインナップの交流が行われる事となった事を起源とするバンドでございます。
また当時は”Double Trio”King Crimsonが存在。
米国・ナッシュビルにて次作制作に向け創作を開始したものの思う様な成果が得られず、”Double Trio”ラインナップを一旦解体。
様々な組み合わせによる創作活動を行い、最後にその成果を持ち寄り次作制作に繋げようと苦肉の策として”King Crimson Projekct”を企画という時期。
その中で”Epitaph”リリース・プロモーション用イベントで米国ニューヨークにオリジナル期ラインナップが集合。
イベント後にIan McDonaldや故Greg Lakeがオリジナル期による今後の活動を模索する話し合いをしようと示唆するも、Robert Frippは拒否。
イベント後英国へ即帰国する事となります(故Greg Lakeは相当憤慨していた模様でございますが......................)
その後Ian McDonaldはRobert Frippにアプローチする中、Robert Frippの姿勢が軟化。
”King Crimson Projekct”の一環/過去・初期楽曲再評価プロジェクト(”King Crimson Projekct -1”)としてなら、と活動に合意する事となります。
Ian McDonald/Robert Fripp/Michael Gilesにラインナップ構想が固まるものの、Vocal/Bassist人選にて相違。
Ian McDonaldは故Greg Lake、Robert Frippは故John Wetton起用を主張となります。
結局折り合えず、Robert Frippは初期楽曲の演奏に興味を失い、企画は敢え無く頓挫する事となります.........................
されど、Ian McDonald/Michael Gilesは独自として企画を継続。
同じく初期King Crimsonに関わったMichael Gilesの実弟Pete Giles、時期は異なるもののかの”Red”にて関わったセッション系の名手Mel Collinsにアプローチ。参加承諾を得る事となります。
故Greg Lakeは参加を見送る事となりますが、セッション畑出身でかの(David Sylvianにて御馴染みでKing Crimson界隈と接点を持つ)”Japan”界隈で活動、
プログレッシヴ・ロック系にも評価の高いソロ作を発表していたMichael Gilesの娘婿でもあるJakko M. Jakszykを起用。
ラインナップが完成する事となります。
そもそもが初期King Crimson再評価プロジェクトというもの。
作品制作よりはツアーを中心とした活動を行う事となりますが、音源を求める聴衆と海賊盤対策そして活動資金の足しという理由から、今作が簡易的に制作される事となります..................
そもそもがライヴ会場のみで販売されるという御土産的な感覚を持つ作品ではございますが、日本では公式ルートによる販売が行われる事となります........................
さて今作。
近年、突如として復活。
「恐竜文化」と呼び、あれ程忌み嫌った初期楽曲をセットに組み込みファンを呆れさせ、来日公演すら行ってしまった現行King Crimson。
「Robert Frippのノスタルジー」とも揶揄されておりますが、ライヴでは案外演奏に加わっていなかったその姿を観て、このバンドを思い出された方々がおられます。
二名が参加している事もあるのでしょうか?現行”雅楽編成King Crimson”の母体となった感のあるバンドではございます。
されど、かのRobert Frippが参加していないという事で独特の演奏の緊張感や現代音楽的な鋭い感覚はございません。
初期King Crimson旧メンバーから見た初期King Crimson主観という趣がございます。
McDonald & Giles的とでも申しますか...........
またIan McDonald曰く「2nd”In the Wake of Poseidon”の録音制作セッションには参加している」との事で、その楽曲がそのアレンジに基づいた感が窺えるもの。
非常に興味深いものがございます。
されど演奏・アンサンブルは言わずもがなの出来、期待以上の出来。
案外Jakko M. Jakszykが故Greg Lake的なヴォーカルを聴かせるところも聴き所でございます。
現在は入手が困難。この機会に是非。