日本独自リマスターK2HD方式に加え、HQCD方式を採用したものでございます。
日本特有の高音中心で幾分杓子定規的そして音の輪郭がくっきりしたものではございますがアナログ感が有り、非常に良心的な音質となっております。
内容は言わずもがな。
ラインアップは、Franco Mussida(G、Vo)、Fravio Premoni(Key、Vo)、Mauro Pagani(Violin、Flute、Piccolo、Vo)、Giorgio Piazza(B、Vo)、Franz Di Cioccio(Ds、Per、Vo)となります。
かのEmerson,Lake&Palmerイタリア公演時に前座として起用された事でGreg Lakeに見いだされ、Emerson,Lake&Palmerの自主レーベル”Manticore”と契約という経緯がございます。
世界リリース作の3rdではございますが、 イタリアン・プログレッシヴ・ロックの傑作と言われる1st、2nd作からの抜粋楽曲に
新たにかのPete Sinfield(ex-King Crimson)による新たな英歌詞(内容は異なるもの)を載せ、新曲を加えるというもの。
(2nd作のリミックス・ヴァージョンとの感もございます.....................)
またそのPete Sinfieldがプロデュースも担当、新たにリミックス/再録音等が成されたものでございます。
以前に収録されたとは言えど英歌詞が加わった事やオリジナル制作時の反省にも立った感のある再アレンジ。
Pete Sinfieldの世界リリースに向けた洗練解釈もあり、新曲として捉えるべきものではなかろうか?と存じます。
静寂と躍動感、めくるめくスリリングな楽曲展開、印象深い鋭いメロディアスさがギラリと光る作風は美しくあれど非常に衝撃的。
おまけにポピュラー感を伴うというもの。
現在程の情報の伝達がない当時では相当の驚愕を以て迎えられた事がお分かりになられると存じます。
旧楽曲の再アレンジとは言えど、イタリア系/地中海音楽系のアクは薄められており(ここがPete Sinfieldの役割でしょうか)、これが功を奏した感がございます。
技術的に非常に高度で洗練された演奏・アンサンブル。
但し、ヴォーカルの英語馴れが弱い面が玉に瑕ではございますが、逆にその素人臭さをも魅力として取り込んでしまう音楽性の魅力。
ここもミソでございます。
この音楽性の鍵はMauro Paganiのとりわけ音楽個性としての存在によるものではなかろうか?と存じます。
次作世界リリース盤ではシンフォニック色が強められ、またFranco MussidaのGreg Lake系の魅力あるヴォーカリストとしての成長が伺え、
現在ではイタリアン・シンフォニック・ロックの名盤として知られておりますが、セールス不振。
Mauro Paganiの存在感が非常に薄れたもので、めくるめくスリリングな楽曲展開は何処?そこが原因だったのでは?と存じます。
後に脱退という事が分かる感が致します..........................................................
後にプログレッシヴ・ロック界にはキャリア組スーパーバンドのかのAsiaが登場致しますが、大傑作として知られたスリリングな1stに比べ、2ndはシンフォニック系の傑作とは言えどセールス不振。
似た様な経緯を辿る感がございます....................................................
現在は入手が非常に困難。この機会に是非。
注:発送方法は変更になる場合がございます。宜しく御願い致します。