米国西海岸での非常に活躍は長い Littleton Brothers こと ドラムの Don Littleton は,、Cannonball Adderley,Kenny Burrel,
Eddie Harris, Billy Childs などと活躍、片やベース Jeff Littleton はHerbie Hancock とのツアーや Nancy Wilson, Stanley Turrentine,
Dianne Reeves, Pharaoh Sander, Harold Land, などとのレコーディングもある名手として知られた存在。ここでは
ピアノに CrissCross からも数枚のアルバムある屈指の実力派 Danny Grisett, そしてこの時期強烈、アルトの実力者 Bobby Watson を全編で迎え、
曲によって バップ濃度ぐっと上がるトランペットを加えて録音、リアルな王道ハードバップが熱く冴えまくる ストレートで痛快な逸品。
冒頭 イントロ部分こそ少し抑え気味だが 後は実に強力、Bobby Watson が超絶的にアルトを響かせ、その持続力とパワーは圧巻の①に始まり、
そのソロを受けてのピアノ、ベースともに剛腕、痛快極まりなく、続く②では トランペットとの2管でメロディアスに始まり 音色の良さが際立ち、
それでも十分鮮烈な演奏で、トランペットの鳴りっぷりも抜群。意外な程美しい旋律を持った Watson のオリジナルバラード③では
しっとりとした歌心で渋く抒情豊かに決め、アルトの巧さが際立つ メロディアスに躍動する④では 中盤 ノリノリのピアノがぐいぐいと攻め、
主役の2人は 百戦錬磨のバッパーらしく 存在感十分ながらも裏方に徹して サウンドの背骨をシャキッと伸ばすような素晴らしい立ち回りで、
再び2管で飛ばす バンド一丸となってグルーヴする 痛快な格好良さの⑤、最後は 骨太で豊かな響きのアルトでゆったりと構え、
哀愁のメロディーをしっかりと謳わせる、メロディーの良さと 嫌味の無いスケール感が素晴らしいバラードで締める
いかした痛快王道バップの中で Bobby Watson のアルトの勢いには惚れ直す 稀に見るストレートな逸品。
ライヴ録音ながら 観客のノイズも上手くコントロールされた録音です。