非磁性体による音質改善シールテープです。音質傾向が異なる黒色と銀色の2種類のシールテープが1セットになっています。この両方のシールテープを試聴しながら適量組み合わせて音質を改善します。裏側は粘着シールになっていますので台紙から剥がしてケーブルなどに簡単に貼り付けられます。 銀色の方はハガキ程度のシートも1枚付属していますのでもし必要な場合はハサミなどで裁断してご利用ください。
素材に関しましては黒色のシールテープはもともと緻密な合成紙から成る制御機器用ラベルシールで、そのラベルシールをコピー機に繰り返し4回通す事で原料の炭素トナーを全面均一な黒色の画像として4層ほどコーティングする事によって製作したシールテープです。銀色のシールテープは緻密な合成紙の表面にフレーク状のアルミニウム微粉末をコーティングしたシールテープです。これはA-oneの「屋外でも使えるラベル レーザー ツヤ消しフィルム シルバーA4 10シート31035」から切り出したものです。通常のオーディオ機器で音質改善を行う場合は合計50cm程度のテープの長さがあれば十分ですが、もし実験用などサイズの大きい大量のシートが必要な場合は黒色の方はともかくとして、銀色の方は市販のこのA-oneシートを購入された方が割安です。原価の殆ど全ては黒色のシールテープの製作費で、同じシートをコピー機に複数回通すと必ず紙詰まりを起こし、裏側は粘着シールですのでコピー機が故障する直接の原因にもなりますので、これにはいろいろと手の込んだノウハウがあります。
音質的な特徴に関しましては、黒色の方は特にバックグラウンドの深みや音色の濃さに於いて優れた音質改善効果を発揮致します。RCAケーブルなどへ巻く場合、黒色は使用する量が多すぎるとオーディオ機器によっては音色が濃くなり過ぎる傾向がありますので、試聴しながら貼り付ける量を調整願います。
電源系統、AC100V電源ケーブルやACアダプタ二次側のDC電源ケーブルへ巻く場合、音質的に殆どの機器でこの黒色のシールテープのみが最適のようです。特に低域の分解能、過渡特性が良くなり、重低音は沈むときは漆黒に沈み、押し出す時は力感やスピード感が増し、音場のスケール感が増します。
電源系統、AC100V電源ケーブルやACアダプタ二次側のDC電源ケーブルに銀色のシールテープを巻くと、中音域がしっかりと張り出し、メリハリの効いた音質傾向になる場合もありますが、低域が薄くなり音質的に圧迫感を感じるようになる場合があります。その場合、電源系統、電源ケーブルは黒色のみを使用した方が全体的に音が解れて音質的にも聴感的にも良いようです。
銀色の方は主に電源系統、電源ケーブル以外の信号系統、信号ケーブルに最適で、音の霞みや滲み雑味とでも言った要素が取れて分解能、明瞭さが向上し、滑らかな音質と広々とした音場の遠近感や奥行き感、音像の立体感の再現に於いて優れた効果を発揮致します。市販品の非磁性体ノイズ対策テープと比較試聴致しましても本品は精緻な音質改善効果に於いて際立っており、特に残響音の明瞭さ再現性、その奥行き感と端正で自然な音色に於きましては他に類を見ません。
効果の程度はご使用になる機器や貼り付ける個所や量によりまちまちです。実際に試聴しながら貼り付ける位置や量を調整します。具体的にはRCAケーブルやスピーカーケーブル、ヘッドフォンケーブル、電源ケーブル、デジタルケーブルなどのコネクタ付近にテープの長さで数センチ程を巻き付けます。ヘッドフォンをご使用の場合は実際に音を聴きながらテープを巻いていく方法もお勧めです。テープを巻いていくと音質が変化していく様子が手に取るように分かります。DACを自作されている方々に於きましてはデジタルオーディオレシーバ(例えばCS8414など)のデジタル信号入力ピン付近へ貼り付けるだけで著しい音質改善効果を発揮する場合もあります。また各種映像用ケーブルに巻いても輪郭の正確さ、豊かな諧調と明暗の差、澄んだ背景描写など確かな効果が認められます。ケーブルへの巻き方は画像のように銀色のシールテープと黒色のシールテープを並べて貼り付けるか、或いは銀色のテープを巻いた後、黒色のテープを上から重ねて貼り付けます。
巻き付けるケーブルが細いと(約φ8mm以下)時間の経過とともにシールテープがめくれますので、市販の粘着テープ類や糸などを巻いて補強してご使用願います。お勧めは巻き終わった境目の小口の上からスーパーやコンビニなどでも売っている水性の事務用糊(アラビックヤマト)を薄く塗ると、シールテープがめくれる事が防止され、外観的にも目立ちません。この糊であればケーブルに付着しても擦れば比較的簡単に取れます。有機溶剤を含む接着剤や有機溶剤がケーブルの被覆に付くとケーブルにダメージを与える場合がありますので、もし有機溶剤を含む接着剤で目止めをされる場合はケーブルに付着させないようご注意願います。
どちらのシールテープも、もともとの用途から粘着剤には経年変化が少ない高性能なものが採用されていて、密着性や制振特性などでも音質に大きく寄与しています。シールテープを巻き始めから1周以上、部分的にシールテープ裏の台紙を残したまま巻き付けると、巻き難くはなりますがケーブル被覆へのシールテープ粘着剤の付着を避けたい場合には有効な方法です。粘着剤は繊維質の被覆に付くとなかなか取れません。消しゴムで根気よく擦るか、ゴムやビニール系の被覆であれば潤滑油のKURE CRC 5-56で拭き取るとケーブルを傷めず簡単に取れます。
これまでに市販品の非磁性体音質改善テープで僅かながらでも効果が認められた方々、更に良い物がないか探しておられる方々に自信を持ってお勧め致します。
※1 裁断面は多少の凹凸や歪みなどがあります。
※2 端の方に寸法出しを行った跡の小さな黒いマーキングが付いている場合があります。
※3 画像では黒色のシールテープは1枚の台紙に貼付られていますが複数の台紙に分かれている場合もあります。
※4 出品画像のRCAコネクタ付ケーブルは出品物には含まれません。
黒色のテープの寸法及び数量: 約 8mm×185mm (8本)
銀色のテープの寸法及び数量: 約 10mm×200mm (8本)
銀色のシートの寸法及び数量: 約 95mm×200mm (1枚)
(2024年 10月 26日 12時 09分 追加)数十時間程度のエージング期間もあるようです。エージングによる音質変化の具合は、何処となくコーン型スピーカーのコーン紙の材質を思わせる音質変化があり、巻いた直後は音がやや硬く感じられ、良くも悪くも現代のハイエンドオーディオを思わせる何となく意図的に造られた音に感じられる場合もありますが、エージングが進行するに従い当初硬いと感じれれていた音質が刃切れの良い音質へ、
意図的に造られた音から天然素材を思わせる音へと変化して、素材や機器の存在を意識させない違和感なく原音へ近い音へと馴染んできます。もしいつまで経っても音が硬質に感じられる場合は使用量を減らしてみてください。