TOURTE 刻印バイオリン弓　おそらく19世紀後半ジャーマンボウ（Knopf系か？）　理想の弾き心地ど真ん中！

・重さ、約58.2グラム（※毛替え前。出品に合わせて毛替えに出してしまったので若干の変化はあるかも知れません）
・長さですが入手時に測って74㌢に数ミリ足りなかったと記憶しています。数日前に毛替えに出したのですが、測り忘れました。
・バランス点はごくごく標準的だったはずです。


不確かな情報ばかりで申し訳ありませんが、急な支出があり取り急ぎ出品いたしました。
すでに出しているものもあるため、そちらとの兼ね合いで取りやめるかもしれません。
全く使わなくなったとか弾かなくなってしまったゆえの出品ではありませんので、どの弓も実用的、素晴らしい弾き心地との強い手応えのもとコレクション整理のためもありやむなく手放しております。
そのため、手にされてお気に召さなければ気兼ねなく返品なさってくだされば幸いです。ぴったり合う方には極上の弾き心地であることをお約束します。

いわゆる剛弓ではないんですけれど、もちっとしたしなやかさの中に不思議と芯があって、
（写真などをご覧いただくとお感じになっていただけるかと思うのですが）特にオールドボウならではの稀有な材料、スティックの太さのバランス、絶妙な反りの塩梅をもってもたらされる吸い付きと反発の妙、これに尽きます。
弾きやすい、という以上に弾いていて気持ちいいです。

新作の弓にもいろいろとメリットはあって、例えばコスパですとか、歩留まりの良さですとか当たり外れのなさは一つの魅力ですが、
弓ごとの持つより豊かなキャラクターや魔法の杖とも称されるような飛び抜けた弾き心地はオールドに分があるように思えてなりません。

TOURTEのスタンプ、これは色んな作者がバイオリンにストラドのラベルを模すごとくいろんな弓に付していますが、当弓はドイツボウの名家Knopfも好んで用いたもののようで、経験上このファミリーもしくはスクール界隈の作品であることは間違いなさそうです。

私の場合、初めて度肝を抜かれた弓がKnopf の弓で、その弓はあえなく故障のため弾けなくなってしまうのですが、のちに弓の収集に本腰を入れることになって以降特に意識していないにも関わらず都度出会う弓が何故か同ファミリー/スクールのもので、どれも素晴らしい弾き心地と性能に感嘆の念を禁じえませんでした。
弓はフレンチ、などとも言われる中ジャーマンボウの実力を侮るなかれ、特に予算に余裕がなければ必ず選択肢の一つとするように等とアドバイスされることもあるように、フレンチボウにはフレンチにしか出せない味はあると承知しながらも、Knopf家はフレンチの作者とも接点があったり、ほかにも仏弓の巨匠から学んだり運動を受けた秀でたジャーマンメーカーは少なくないと聞きますので、この辺も大変興味深いです。

話が逸れてしまいました。
音の観点からも、作りや材料の美しさから銘弓と呼びたくなるようなそんな弓かと感じます。
ヘッドの美しさ、また全体の佇まいは見惚れるものがあり、機能美という言葉を想起させます。

ここ1年近く最もよく弾いた弓の一つで毛に劣化が見られていた為、毛替え後弾き心地はさらにブラッシュアップされるものと期待しています。毛替えが済みまして間に合いましたら動作確認動画も撮ってみたいと思います。

肌のあれ、ニスの剥がれなどが所々ありますが、折れや曲がり、決定的に問題となる点は見受けられません。大切にしていただければ恒久的に愛奏していただける、健康的なオールドボウだと思います。

同時出品中の弓とも合わせまして、ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。




■返品について

出品しました楽器や弓は弾いていただける状態であることが大前提ですが、その音色や弾き心地・操作性といった点に関しましては主観に依るところが大きく、
受け取られまして「音や弾き心地・性能が紹介/説明とあまりにかけ離れている」とお感じになる場合、取引中止という方法を取ります。
あるいは「しばらく弾いてみて様子を見たい、場合によっては返品も検討したい」とお感じになる場合、数日と言わず1〜2週間、もしくはそれ以上納得いくまで弾いてご覧になってください。この場合、一旦受取連絡を行っていただき、メッセージにてこの旨ご相談ください。どのくらい弾いてみるか（試奏期間）についてはその時ご相談させていただければと思います。納得いただけるまで弾いていただき、やはり返品なさりたい時は、受取金額から送料とヤフオク手数料を差し引かせていただき口座振込にて返金させていただきます。
※上記2通り返品方法をご用意しており、これまで実際にそれぞれの方法にて対応しております。
多くの場合新たな弓・楽器に慣れるまでには数日程度では不十分で、ある程度まとまった時間/期間弾いてみるうちに良さがわかった、という方は少なくないです。
（多くの楽器に触れていらっしゃる方はファーストタッチである程度わかるかもしれませんが、初めて楽器や弓を持ち替えてみる方は感覚が異なって戸惑い、良い弓などでも価値が分からないこともあるようです）


（2024年 12月 13日 10時 16分 追加）