バッハ：イタリア協奏曲，フランス風序曲 他　ロス(cemb) （ERATO＊2292-45434）

●バッハ：
[1] イタリア協奏曲 BWV.971
[2] 半音階的幻想曲とフーガ BWV.903
[3] パルティータ (フランス風序曲) BWV.831
[4] 4つのデュエット BWV.802～05

■スコット・ロス(cemb)

CD// 海外盤 {DDD} ERATO＊2292-45434-2
　発売：90年／録音：1988年／収録時間：63分
△ディスク＝Fabrique par MPO France　△プラケース＝ハード・タイプ

◇ディスク：A-～B+/ スリキズ部分的にあり(小さめ / 強め含む＊動作確認済)
◇ブックレット：B+～B/ シワ部分的にあり(強め含む) 白地部分に変色あり(軽め)
◇プラケース：B+
◇バック・インレイ白色部分に変色あり(軽め) 背表紙上部のロゴの色地に色あせあり

☆[1-3]1988. 6 ダッサス城, [4]1988. 12 パリ・サル アディヤールにおける録音。(P) [1-3]アラン・デュシュマン，[4]イザベル・ヴェルシュ- コト、(E) [1-3]A. デュシュマン，[4]ジャック・ドール。
－ロスは1951年 ピッツバーグ生まれ。5歳でピアノのリサイタルを開き、11歳の時にフランスに渡ってチェンバロをニース音楽院のユゲット・グレミー- ショーリャックに師事。その後1970年からはパリ音楽院でロベール・ヴェイロン- ラクロワに師事しました。1971年 ブルージュ国際チェンバロ・コンクールで優勝し、活発な演奏活動を展開。録音も積極的におこないました。ロスの一番の偉業であるスカルラッティ：555のソナタ全集の録音を完成。その後 バッハ：チェンバロ作品全集の録音に取り組みましたが、CD3枚分の録音が終わったところでHIV感染のため中断。1989年6月 38歳の若さで亡くなりました。
－当アルバムは死の前年の録音。デイヴィッド・レイ制作のチェンバロを使用していますが、このチェンバロは金属的な音がせず、優雅でまろやかに感るのが特徴。しかしロスは完璧と思われるようなテクニックとともに、強く鋭いタッチを駆使、強い集中力を発揮する場面があり、グレン・グールドに例えられた鬼才ぶりを思い出させます。そうした強烈な個性と、優雅なチェンバロの組み合わせが聞きものとなっていますが、そんな中 [3]パルティータは舞曲的なキャラクターの描き分けにあまりこだわらず、速いテンポを基調とし、憑かれたような集中力を発揮しており、驚かされます。

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