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「方法としてのフィールドノート 現地取材から物語作成まで」、佐藤郁哉・好井裕明・山田富秋(訳)、新曜社発行、1998年11月5日初版第1刷発行、第2刷(1999年6月)、501頁、3800円+税。
原題:Robert M. Emerson, Rachel I. Fretz, & Linda L. Shaw, Writing Ethnographic Fieldnotes, copyright 1995 by The University of Chicago All rights reserved.
ISBN4788506556
○帯より
秘伝から方法へ
ヒントとアイデアの宝庫
この本に含まれている無数のヒントはアイディアは、定性的リサーチの調査技法が用いられるさまざまな分野で有効性を発揮するに違いない。――ジョージ=マーカス『文化批判としての人類学』の著者
フィールドノートを書くためのテクニックというものは、従来口伝や秘伝のたぐいでしかなかった。この画期的な本は、フィールドワークを行う上で最も本質的な作業の詳細について系統的に紹介している。この本が出たことで現場調査の記録法について効果的に教えることがはじめてできるようになったし、この技法についてまともな議論もできるようになったと言える。――ハワード=ベッカー『論文の技法』『アウトサイダーズ』の著者
○目次
訳語・用語解説
序 1
第1章 民族誌的調査におけるフィールドノーツ 23
第2章 現場で――参加し、観察し、メモを書く 57
第3章 フィールドノーツを書きあげる(1)――現場から書斎へ 99
第4章 フィールドノーツを書きあげる(2)――ページ上に場面を再現する 151
第5章 メンバーたちの固有の意味づけを明らかにしていく 235
第6章 フィールドノーツを加工する――コーディングとメモを取る作業 301
第7章 民族誌を書く 355
第8章 結論 433
注
訳者解説――フィールドワーク、「次の一歩」を踏み出すために
文献
事項索引
人名索引
○著者紹介
ロバート=エマーソン(Robert Emerson)
1940年生まれ。現在、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)教授であり、同行の社会学部長でもある。フィールドワークの手法によって非行事件法廷あるいは検事や精神医学関係の緊急医療チームの意思決定過程を解明した研究成果を精力的に発表してきた他、フィールドワークの方法論に関しての著作も多く、編著の一つに『論文集――現代のフィールドワーク』がある。
レイチェル=フレッツ(Rachel Fretz)
1944年生まれ。現在、UCLAの文章指導プログラム講師をつとめるフォークロア学者。主なフィールドはコンゴ(ザイール)とザンビアであり、チョクェイ族の説話の伝統をその生活習慣との関連で研究してきた。
リンダ=ショウ(Linda Shaw)
現在、カリフォルニア州立大学サンマルコス校社会学部準教授であり、また同学部女性学部門の主任でもある。フェミニズム的アプローチを基礎においた民族誌的調査によって地域精神衛生や社会福祉サービスを受ける人々の経験についての研究を進めてきた。
○状態
20数年前の古本ですが良い状態で、折れや書込みはありません。カバー部に擦れ、当たり、天部に染みがあります。帯は切取り、背扉裏に糊づけされています。フィールドワークをいかに書くか――豊富な事例からそのノウハウを解説する「書くための本」をお譲り致します。
方法としてのフィールドノート 現地取材から物語作成まで R・エマーソン/〔ほか〕著 佐藤郁哉/〔ほか〕訳