図録本 日本の伝承紋脈 普及版 筋・縞・格子紋様図鑑 筋・縞・格子紋様1026種カラー写真収録 柄手板図表80種 古裂 染織
縞模様 テキスタイルデザイン写真集
over 1000 patterns of Traditional Japanese "STRIPES & LATTICES" Design Collection Popular Edition
Edited by Kamon Yoshimoto
Owned by Research Association for Old Textiles
吉本嘉門 著
グラフィック社
昭和60年第2刷 1985年
155ページ
約30x21x1.5cm
ソフトカバー カバー付き
作品写真図版フルカラー
※絶版
日本に伝承される染織の縞模様、筋・縞・格子紋様実に1026種を類別し、
昔風に言う「見本帖」のように相互間の確認や了解度の早い目安となるよう番号を付して整理分類。
江戸時代、明治時代、大正時代にかけての裂地/布地を、フルカラー写真で掲載した文様図鑑。
主要な柄手板図表80種もあわせて紹介、紋様名は英文にても収載。
装飾紋様研究家・懐古裂研究会主宰、日本の染織紋様研究の第一人者、吉本嘉門による最高峰の内容。
着物 帯、和装小物、仕覆を始めとする茶道具、和柄、テキスタイルデザイン、染織、骨董、
アンティーク愛好家に役立つ大変貴重な、縞模様のバイブルとして名高い資料本です。
【目次】
筋縞・格子紋様随考/「縞帳を中心として」 吉本嘉門
A NOTE OF TRADITIONAL JAPANESE STRIPE AND LATTICE PATTERNS
主要な柄手板図表
凡例 日野間道・唐棧・黄八丈・丹波布、芭蕉布、絹縞・絣縞・木綿縞・フランネル
「縞帳」現物実例
筋・縞・格子紋様パターン
黄八丈
芭蕉布
麻縞
絹縞
絣縞
木綿稿
編集後記
【あとがき】より
本書の原本は、『伝承紋脈 筋・縞・格子紋様図鑑』(A4、豪華本、シリーズ第3編)として、昭和51年8月25日、グラフィック社から初版の刊行をみたものがそれである。爾後、3年余を経た昭和54年秋、既刊分の市販完了に伴い、これが初刷の版を絶したわけである。
以後、既に4年余の歳月が流れ、その間巷には、年毎に変貌すさまじい、強烈なファッション・デザインの数々が打ち揚がいては消えたが、そんな時――空間…の継ぎ目。繋ぎ目。――を何時も当り前のように、自然な成り行きで埋めているのが、このシンプルで粋で、何の間違いもない、縞・格子紋様の一群なのである。
縞・格子の役目は、いつもそうした出番で繰り返し続いてきたし、またこれからも続いていく律儀な紋様なのである。
そんなことも理解されてか、先頃来、絶版以後も、本冊を求める声も多く、編者の手許への照会も若干を数えた。
幸いこのたび、グラフィック社の久世利郎氏の決断と、編集部各位の尽力により、慈に、実質的に大方の至便に供し得る「普及版」の刊行をみた事を衷心より感謝する次第である。
【凡例】より一部紹介
日野間道(ひのかんとう)(大正時代復元布)
北野大茶会にも、千利久と席を連らねて、茶を點じた大茶人、日野唯心公所蔵の”名物裂”として知られた名高い嶋(間道)の文様キレである。
室町桃山時代の勘合貿易や、次代の朱印船交易によって舶載された、(漢東、漢唐)間道のひとつで、布質や、文様も、ほかの部分に麻糸を用いた真田の色糸を使用するものや、細い木綿島の畝を翔糸をもって、真田紐状に織ったもの、また、文様も竪島だけでなく、格子のもの横島のものもあるといわれる。江戸中期以後、京都西陣では、精密な技術によって、種々にわたる“名物裂”の文様も、復織してつくり出されていたといわれる。
(ここに掲げたものは、大正末年、西陣にて復織されたものである)
HINO-KANTO
One of celebrated fabric for tea ceremony's utensil (1600-1700)
【主要な柄手板図表】より一部紹介 英文表記有り
千筋
SEN-SUJI
"Thousand-lines" patterns
重ね格子
KASANE-KOSHI
Double lattice patterns 以後英文略
翁格子 / 杉綾縞 / 万筋 / 弁慶格子 / 小弁慶 / 網代くずし / みじん縞 / みじん格子 / 子持小弁慶 / 網代 / 小格子 / 味噌こし格子 / 石畳(市松) / 吉野格子 / 網代格子 / 両子持大名 / 中子持大名 / 二筋格子 / よろけ縞 / 片子持大名 / 棒縞 / 二筋 / よろけ縞 / 大名 / 小棒縞 / 滝縞 / 立涌 / 蔓草縞 / 金通し / 滝縞 / 三筋 / 算盤縞 / 障子格子 / 絣縞 / 三筋格子 / 横縞 / 変り障子格子 / 絣縞 / 四筋 / 山家太縞 / 変り障子格子 / 絣縞 / ぼかし縞(鰹縞) / やたら縞 / 障子格子 / 絣縞 / 二筋棒 / 破れ格子 / 雨縞 / 絣縞 / 胡麻入り縞 / 翁格子 / 雷光 / 絣縞 / 千鳥格子 / 絣縞 / 雨入り格子 / 山形 / 山道
【編者略歴】
吉本嘉門 (よしもと・かもん)
大正2年4月5日生れ
装飾紋様研究家・懐古裂研究会主宰 主なる編著書
昭和42年2月「明治和更紗紋樣類蒐」京都書院発行(60部限定)絶版
昭和42年8月「民芸染紙紋様百趣」京都書院発行(125部限定)絶版
昭和45年1月「更紗紋様紙譜」京都書院発行(12部限定)絶版
昭和46年4月「千代紙紋様百趣」京都書院発行(120部限定)絶版
昭和46年6月「和更紗紋様裂譜」京都書院発行(95部限定) 絶版
昭和47年12月「江戸小紋蔵手控」京都書院発行(200部限定) 絶版
昭和49年7月「縞帳」京都書院発行(200部限定)絶版
昭和51年3月「和・更紗紋様図鑑」 グラフィック社発行
昭和51年4月「黄八丈裂譜」京都書院発行(35部限定)絶版
昭和51年8月「筋・縞・格子紋様図鑑」 グラフィック社発行
昭和52年3月「唐草紋様図鑑」 グラフィック社発行
昭和52年7月「小紋(中形)紋様図鑑」 グラフィック社発行
昭和52年11月「絣紋様図鑑」 グラフィック社発行