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伝説の陶芸家 國吉清尚 焼締 カラカラ 所載作品同手同窯 (検索用 国吉清尚 鯉江良二 当真裕爾 琉球 南蛮 沖縄 壺屋 泡盛 酒器 徳利 ぐい呑)

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¥ 36,000

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Auction ID
r1170304634
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Item Information
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    1 JPY
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    大阪府
Item Name
伝説の陶芸家 國吉清尚 焼締 カラカラ 所載作品同手同窯 (検索用 国吉清尚 鯉江良二 当真裕爾 琉球 南蛮 沖縄 壺屋 泡盛 酒器 徳利 ぐい呑)
Item Description
 *これまでオークションの終了を日曜日 (または祝休日の月曜日) の夜に設定していましたが、終了時間帯のアクセス障害が頻発し、入札できない方もいたため、しばらくの間オークションの終了日時を平日の夜に設定しています。今回は1月27日 (月曜日) 22時10分の終了予定です。お付き合いよろしくお願いします。

胴径 : 最大 9.1cm (注ぎ口含む全幅 : 12.0cm)
高さ : 最大 7.8cm

國吉清尚さん最晩年のカラカラです。焼締珊瑚窯変。容量は満量で150〜160ccほどなので、半合 (90cc) くらいで泡盛の古酒を楽しむのが良いでしょう。日本酒の冷酒用注器としてもオススメします。底に丸い「ク」のサインがありますが、溶けた珊瑚で不鮮明になっています。無地の桐箱 (箱書きはありません) が付属します。画像9枚目、昨年壺屋焼物博物館にて開催された「國吉清尚」展の図録 (画像10枚目の通り、出品作品と同手同窯のカラカラを所載) もお付けします。画像2枚目、小島陽介さん作の酒杯と枯れ盆は付属しません。真作であることを保証します。

余談です。ご存じの通り、最近は清尚さんの怪しい作品や箱書きがかなり出回っているので、真作であることがわかりやすい作品を出すように心掛けています。この作品は、清尚さんのカラカラの中では一番と言って良いほど有名な手のもので、壺屋焼物博物館自慢の清尚コレクションにも同手同窯の作品 (画像10枚目) が所蔵されていますが、個人的には僕のコレクションの方が断然上がりが良いと思っています。僕の方は、何と言っても胴のドロリとした珊瑚妖変 (窯変)や、溶けた薪の灰が注ぎ口をつたって豪快に流れる自然釉が目を惹きますよね。皆さんならどう感じますでしょうか。ぜひ画像で見比べてみて下さい。焼締陶器は「焼き」によって極端に上がりが違うので、やっぱり吟味して買わないといけません。ちなみにこの作品の来歴は、関東在住で沖縄にも居住していたコレクターさんからだいぶ前に購入したものになります。清尚作品に限らず、物故作家さんの作品が世に出てくる時は、コレクターさんが作家さんの存命中に個展などで購入したもの・作品に疵などがあり作家さんから知人友人ご親族に無償で渡されたもの・存命中に売れず没後工房に遺されていたものなどがありますが、やはり上がりの良い作品はコレクターさん旧蔵のものが圧倒的に多いです。僕はコレクターさんが作品を手放す時は積極的に購入するようにしていました。

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國吉 清尚 (くによし せいしょう・Seisho KUNIYOSHI) 略歴

1943年 沖縄県那覇市首里で生誕
1963年 小橋川永昌さん (仁王窯) の下で修行
1966年 濱田庄司さんとの縁で栃木県益子にて修行
1968年 沖縄県読谷村で開窯
1999年 焼身し死去 (満55歳)

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かなりの時間とお金を掛けて國吉清尚さんの作品をコレクションしてきましたが、諸事情のため1円スタートで売り切ります。入札経過を見て出品を取り下げたりしませんので、安心してオークションにご参加下さい。ぜひとも引き継いでいただき、ご愛用をお願いします。出品説明文の最後に、清尚作品が「なんでも鑑定団」に出た時 (2017年8月) のナレーションを載せておきますので、ぜひご一読下さい。

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穴窯・薪焼成での焼締陶器には、窯疵 (ヒッツキ・切れ・石ハゼ・膨れ・剥がし痕など) や歪みなどがいくらか見られますが、それらは無疵として扱われることがほとんどです。國吉清尚さんの場合、他の多くの作家さんよりも高温で長時間激しく焼成するため、更にそれらが顕著に見られる傾向があります。いずれにしても不良・不具合ではなく作風や魅力として捉えられていますので、これまで一度も作品を手にしたことのない方は、その点を充分にご理解の上でご入札をお願いします。現物を見れないネットオークションゆえ、こちらもなるべく整った作品を選んで出品し、また、ひどい漏れや底のガタ付きなど実使用に耐えられないようなものは説明文に明記します。

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・記載の寸法はこちらの手元で測定したものです。多少の誤差はお許し下さい。
・作品はスマホのカメラで撮影しています。濃淡の差が少し強く出る傾向にあり、近接写真は少し歪んで見える場合があります。
・出品作品はすべて真作と判断していますので、真贋に関するご質問はお控え下さい。万一間違いがありましたら、落札代金と送料はお返しします。
・経年品のため、画像で見えないようなスレや小キズはお許し下さい。
・作家さんの手を離れた後にできたであろう疵や修理は記載しますが、それ以外の窯疵などは画像にてご確認下さい。
・作品の状態に関すること以外のご質問には、回答を控えさせていただく場合があります。(即決依頼・直接取引依頼・入手先・入手時期など)
・落札後の取引トラブルを避けるため、また入札価格吊上げなどの疑念を持たれぬよう、評価が著しく悪いとこちらが判断した方・オークション代行業者と推察される方・新規IDの方・評価の少ない方などによる入札・落札は取り消しさせていただく場合があります。こちらも責任と誠意をもって大切な作品を引き継ぎたいので、申し訳ありませんがご理解下さい。
・出品期間中の破損や終了日の長時間に渡るアクセス障害などにより、やむなく出品を取り消しする場合があります。
・オークション終了後のご連絡は、落札者様の方から落札後24時間以内に取引ナビでお願いします。(いたずら落札ではないことの確認と、梱包資材などの準備のため)
・お支払いのお手続きは、「かんたん決済」の期日内にお願いします。(お支払いのお手続きが落札日の翌々日以降になる場合は、ご予定をお知らせ下さい)
・複数落札での「まとめて取引」(同梱・一括支払い) には対応できますが、ヤフオク側で決められた手順がありますので、初回のご連絡前に「ヘルプ」でご確認下さい。
・匿名取引を利用していますので、領収証の発行はできません。
・物流の2024年問題や匿名配送の処理などの理由で、配達までの日数・時間が今まで以上に掛かっているようです。あらかじめご承知おき下さい。
・商品到着後、問題がないようでしたら、速やかに「受け取り連絡」をお願いします。(受け取り連絡をしていただかないと入金されないシステムのため)

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<2017年8月8日放送 開運!なんでも鑑定団 國吉清尚紹介のナレーション>

パックリと口を開けすべてを飲み込んでしまうかのような華器、海上がりの如く肌がザラついた小壺、茶筅の穂先がバラバラになってしまいそうな茶碗、いずれも無骨で何の飾り気もないが、力に溢れ、見る者を惹きつけてやまない。

作者は國吉清尚 (くによしせいしょう)、生涯沖縄の土と格闘し続けた陶芸家である。

1943年 (9月28日)、沖縄県那覇市 (生家は首里城南殿!) の生まれ。高校生の頃から陶芸に興味を抱き、二十歳の時、壺屋焼の名工・小橋川永昌 (仁王窯) に弟子入り。すると一気に才能が開花し、二年後の沖展に出品した陶枕は奨励賞を受賞した。同年上京し、日本大学 (空手の推薦) に進学したが学校にはまったく通わず、栃木県益子町で修行。二年後故郷に帰る際は、濱田庄司がその才能を惜しみ引き留めたほどであった。沖縄では読谷村に窯を構え、試行錯誤の日々を続けた。

國吉の名を最初に世に知らしめたのは、井伏鱒二の小説「珍品堂主人」のモデルにもなった古美術研究家・秦秀雄である。秦は、鹿児島の料理店 (さつま路) で偶然目にした國吉の何のてらいもない丸紋土瓶に惚れ込み、1975年発行の雑誌「銀花」でこれを激賞。その結果、國吉は沖縄陶芸界の新鋭として大きな脚光を浴びたのであった。

しかし、もとより國吉には売れることを目指す気は毛頭なかったため、すぐさま土瓶づくりはやめてしまい、その後は自らの思いを沖縄の土に練り込み炎に託して放出するかの如く、様々なオブジェに力を注ぐようになった。当然、その作陶は既成概念にとらわれず奔放で、例えば陶芸では通常数種類の土を混ぜて陶土とするが、國吉は土味を殺すからとこれをやめ、この土味を最大限に活かす焼締だけでなく、ガジュマルや琉球松の灰などでつくった釉薬を用いたり、海水の微量成分の釉薬効果を狙い珊瑚を作品の傍や中に置いたりもした。

一方、最も嫌ったのは狎れ (なれ) や媚 (こび) で、國吉の作陶は常に素手で白刃に立ち向かうかの如き緊張感に満ちている。そのため、一見無手勝流のようだが隙や遊びはなく、そのすべてに動と静、緩と急が呼吸の如く息づいている。

しかし、その感受性はガラスの如く繊細だったのであろう。私生活は壮絶で、良き家庭人でありたいとの思いと、なまぬるい幸福を唾棄したいとの思いが交錯し、三度の結婚・離婚を繰り返す内、酒と睡眠薬に溺れ、1999年4月11日、丸く囲ったレンガの中に身を置き、灯油をかけて火を放った。覚悟の自殺か、はたまた自らの身体を陶器と見立てたのか。もちろんすぐさま病院に運ばれ、延命のため両脚が切断されたが、一ヶ月後 (5月10日) 帰らぬ人となった。享年56。(享年57・満55歳の誤り)

<中島誠之助さんの総評抜粋>

見る者を吸いつけてやまない魔力がありますね。躍動する血潮を感じる。沖縄の海と土と、薪となった木、そして火、沖縄一色が産んだものですね。
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