送料85円★北朝鮮★李寶益(金日成の祖母) ★生誕120周年記念★切手★1992★小型シート★初日印★金日成 回想録 逸話
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金日成主席『回顧録 世紀とともに』1945.10
わたしは20年ぶりに故郷のわが家で休みました。そのとき、わが家はオンドルの修理中で、戸も外されたままでした。まだ乾ききらない床にはわらが敷かれ、その上にござむしろが置かれていました。祖母は、ござむしろの上に、わが家に代々伝わる木綿の布団を敷いてくれました。布団の皮は、祖母が織った木綿の布でつくったものでした。
深夜、祖母は、わたしの枕の下に腕を差し入れて、そっと聞くのでした。
「山で嫁をもらったんだって? 嫁も山にいたのかい」
「はい、わたしと一緒にパルチザン闘争をした人です」
「子どもはお前に似ているのかい」
「似ていると言われています」
「それはよかった」
祖母は、ほかにもいろいろと尋ねました。わたしは祖母の腕が痛むのが心配で、おばあさん、わたしの頭が重くありませんかと聞きました。祖母は、なにが重いもんかねと言いながら、もっと深く腕を差し込むのでした。30を越える孫がかわいくて、幼年時代にそうしたように、腕を枕にしてくれる祖母の愛情がわたしの胸を熱くしました。
「国が解放されたのだから、満州にある父さんと母さんの墓も移してこなくては」
これは、その晩、祖母が最後に切り出した話でした。祖母としては、当然気になる問題だったのです。他郷の土の下に眠るわが子たちの骨を郷里に移して葬りたいと願う、その気持ちを理解できないわけがありましょうか。
「おばあさん、墓を移すのも大事ですが、わたしにはそれより先に捜さなければならない恩人がいます。姻浦里の居酒屋でお父さんを救ってくれた黄さんと、カドク嶺の全州の金老人、傷寒にかかったわたしを死境から救い出してくれた趙老人たちを捜したいのです。その方たちを捜したあとで、墓を移すつもりです」
「よく言った。そうしたら陽地村に眠る父さんも喜ぶだろうよ」
わたしは祖母に、吉林時代と間島時代、そして白頭山時代にわたしを助けてくれた恩人や戦友、知人のことを夜通し話しました。また、異国の山野や他郷の名も知れぬ丘で寂しく眠っている父や母、叔父の金亨権や弟の哲柱のことがしのばれて、涙にぬれました。すると祖母も声を殺してむせび泣くのでした。
祖母は嗚咽をこらえてわたしの腕をさすり、こう慰めてくれました。
「父さんと母さんは亡くなったけど、その代わり正淑を家に迎えたじゃないか。それに正日が生まれて、わが家の代を継ぐことになったしね」
提供品 李寶益(金日成の祖母)
(生誕120周年記念)
発行 1996年5月31日
スコット カタログ 3543
公式 カタログ 3674
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