価格表付 即売会図録本 林正太郎作陶展
阪神百貨店創業六十周年記念特別企画
会期 平成5年11月18日~11月23日
会場 阪神百貨店 9階阪神美術画廊
平成5年
20ページ
約25x24x0.5cm
※価格表付
※絶版
※会場限定本
日本工芸会正会員・美濃陶芸協会理事(個展当時)林正太郎の、
わずか7日間の会期の上・会場限定または外商顧客のみしか入手できない図録本・作品集・作品写真集。
燃え盛るような志野の茶碗、水指、大壺、花生など茶道具を中心に厳選された逸品・本物真作45点の作品写真、作家肖像写真、陶歴掲載。
数万円のぐい呑、湯呑から、100万円~200万円級の壺や花器を中心とした名品ばかりを集めたもの。
寸法記載、当時の販売価格を掲載した価格表つき。
コレクター、愛好家必携の大変貴重な資料本。
【ごあいさつ】主催者挨拶
初秋の候、皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご愛顧を賜り厚くお礼申し上げます。
この度、阪神百貨店創業六十周年記念特別企画として美濃陶芸界の気鋭作家林正太郎先生の新作展を開催させていただきます。
先生は桃山以来の歴史と伝統を守り、高い感性と卓越した技法で、志野、織部を、現代感覚を盛り込んだ創意あふれる作風に築きあげてこられました。
今回の作陶展は燃え盛るような茶碗、水指、大壺、花生など秀作のかずかずを一堂に展観致します。
何卒、ご高覧賜りますようご案内申し上げます。
平成五年十一月
阪神百貨店 阪神美術画廊
【ごあいさつ】作家挨拶
この度、阪神百貨店の会社創業六十周年と云う、記念すべき時に個展を、いただきまして、今までになく時に対する重みを感じます。
今回で実際の個展は、四回目になりますが、作陶する上に第一回から五年余りですが、五年の時は、余りにも早過ぎます。
どんな作品を創作していいかいつも夢と現実の繰り返しですが、陶芸を志してなんとか二十七年を駆け足で来ました。しかし今回の個展では、作品群を絞って一つ一つに対し作品に執着して頑張りました。
阪神百貨店の発展と共に、自分自身の道を極めて行きたいと思います。どうぞご批判、ご指導をお願い申し上げます。
平成五年十一月
林正太郎
【作品リストより】45点 価格表には寸法と全作品の価格掲載
志野群鶴紋扁花器
灰釉扁壷
志野紅葉紋壷
志野扇壷
志野壷
赤志野雪山紋茶碗
赤志野波紋茶碗
絵志野茶碗
赤志野茶碗
志野茶碗
赤志野梅紋茶碗
赤志野波紋茶碗
赤志野茶碗
絵志野茶碗
赤志野茶碗
赤志野梅紋茶碗
志野茶碗
絵志野水指
赤志野蓋付香炉
絵志野連山紋香炉
灰釉壷
志野扁壷
灰釉花器
絵志野扁壺
志野花器
志野花器
灰釉竹筒花入
赤志野耳付花生
灰釉耳付花生
鼠志野耳付花生
絵志野徳利
絵志野徳利
鼠志野徳利
赤志野ぐい呑
絵志野ぐい呑
赤志野ぐい呑
志野ぐい呑
赤志野ぐい呑
志野向付(5客)
灰釉銘々皿(5枚)
志野湯呑
赤志野湯呑
志野湯呑
志野湯呑
赤志野湯呑
(平成24年 岐阜県重要無形文化財指定)
林正太郎氏は、わが国のやきもの史上最も華麗な桃山陶器の中で、今なお人々を魅了して止まない志野に魅せられ、その再現に研鑽を重ねられた。氏は美濃焼の伝統的な原材料と技法を研究し、現代の原材料や燃料に工夫と改良を重ね、氏の作り出す志野は、力強い造形に長石釉の柔らかな膚合いと変化に富んだ火色をもち、単に桃山の志野の再現に留ることなく、常に創造性溢れる精神をもって、美濃現代陶芸を追及しておられる。