【1】概要
・Grundig社が1970年代に制作されたと推定されるSpace Age design 球形スピーカーシステム Box 111 のオリジナル品、ペアです。
・出品の個体はエンクロージャーが白色、前面ネットが黒色のモダンデザインモデルです。
・デスクトップ、シーリング(天吊り)など幅広く使用されていたものです。
・ユニットはGrundig 13cm口径の強力フルレンジですので広帯域のHi-Fiで素晴らしい音がします。
・エンクロージャーはバッフルの影響を受けないほぼ真球ですので、音が空間にポッと浮かぶ感じの素晴らしい音場を作り出します。
・前面だけでなく、後方にも音が広がります。
・スタンドは純正ではありませんが、球形エンクロージャーにはピタリの構造で角度も自由につけることができるものが付属します。
・ニアフィールドの使用方法が適しますが、中小規模容積の部屋ではメインとして使用できる音質、音量を得ることができると思います。
【2】システム&ユニット
・システム型式:Grundig Box 111
・ユニット:Grundig 13cm口径フルレンジ, 7020-018
・インピーダンス:4オーム
・再生周波数帯域:65-15000Hz
・定格入力:6W
・最大入力:10W
【3】エンクロージャー
・型式:完全球形、密閉型
・材質:本体=樹脂、前面ネット=アルミ
・内部には音響用フェルトが充填されています。
・サイズ:球形部分の直径=190mm
・入力ケーブル:約3.0mのオリジナルケーブル。
・状態:前面ネットに凸凹が残っています。片側の入力部分が少し弱っていますので、ケーブルを強くひっぱらないようにする必要があります。接着剤で固めてしまえば丈夫になります。
・スタンド:オリジナルではありませんが、ピタリの形状と仕様です。
・スタンドサイズ:サイズは上面16㎝円形、底面24㎝円形、高さ15㎝です。ビビリ音を抑えるためのゴム制振素材が6か所設置されています。
【4】音
・以下は主観ですのでご承知おきください。
・能率は高いので中小出力の真空管アンプでも十分な音量が得られます。
・まずは、ビバルディ、モーツアルトの広いホールでの弦主体のクラシックCDを聴きました。
・音の放射指向性は広いので音が後面にも広がり、ホールの大きさをうまく表現しています。
・空間表現が素晴らしくステージが大きく広がります。
・低音、高音とも十分です。
・この小さめのエンクロージャーから豊かな低音が出てくるのが少し驚きです。
・この種のソースには抜群の実力を発揮します。
・次にアルトサックスの名手、アートペッパーのワンホーンコンボジャズ=「ミーツザリズムセクション」を試聴しました。
・アルトサックスが前面に現れ、その後ろでリズムセクションが軽快にバックアップします。
・ステレオ効果の高い音源ですが、このスピーカーは左右がうまく溶け合い、素晴らしい空間を作り出していると思います。
・直接音だけでなく、バックのメンバー演奏やスタジオの大きさもうまく表現されます。
・総じてアコースティック系の音楽ソース全般に相性が良いと感じました。
【5】ほか
・ブログ https://geo80002002.livedoor.blog/archives/cat_347256.html
(2024年 12月 24日 23時 22分 追加)・ブログ
下記記事は2025年1月発売予定の「究極の小型ビンテージスピーカー」の現行の一部を抜粋したものです。
第1章 ビンテージEC小型システムの魅力とセッティング
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/37537090.html
第2章 聞き比べセッション-3人のマニアの感想集
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/37537262.html
(2024年 12月 27日 0時 35分 追加)・店頭での販売が完了しましたので取り消しさせていただきます。
・入札いただいていた方々にお詫び申し上げます。