松下三光(おそらく初代) 作になる「常滑 貝型 茶碗」です。
松下三光は主に幕末頃に活躍した常滑の名工として知られ、この作は初代か二代による作か私には判然としないのですが、「海窓亭」と号し茶人としても活動していたということも考え合せて、初代作ではないかと考えます。
ネット上でも同形印のある作が初代と極められているのを目にしました。もし指摘などありましたらご教示ください。共箱ではありませんが、古い常滑の急須などにも見られる、印を捺したいわゆる共布が残っています。
この茶碗は、常滑に古くからある雅陶に類するものと思われ、土味と釉薬の景色などで見事に貝殻の様子を再現しています。よくできているなあと長く眺めていられますが、茶碗としてもちょうど両手に収まるような巧妙なつくりであり、その点では単に遊びでつくられたものではないと感じさせられます。
箱には裏千家14代の淡々斎宗匠が、宗室を名乗られる前の「宗叔」の名で書き付けがされており、「白楊風」という銘もつけられています。茶道具としても価値を認められているということかと思います。
《状態》
作品は目立った傷などはありませんが、使用感などはあり、古い道具として美品という状態です。箱は全体的に薄く汚れがあります。共布が付属します。元は箱の紐がなかったため、後で間に合わせでつけたものです。(写真中の敷布は付属しません)
《サイズ》
変化の大きな作品ですが、口径は13センチほど、高さは6センチほどです。
《お願い》
コレクション整理のための出品です。
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早期終了はいたしません。
作品の真性は保証いたします。商品に関する説明に誤りがある場合を除いて、返品には応じられません。よくご確認いただいた後、入札をお願いいたします。
《発送》
東京都より、ゆうパック便の60サイズにて発送する予定です。
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