御存知!名手Uli Jon Roth在籍時初期Scorpions 代表作/傑作「Virgin Killer」紙ジャケット仕様限定版 国内盤未開封新品でございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは初期名手揃い。
Rudolf Schenker(Rhythm G)、Klaus Maine(Vo)、Uli Jon Roth(G/Vo、後にElectric Sun他)、Francis Buchholz(B)、Rudy Menners(Ds/Per)となります。
ゲストはAchime Kirschining(Key、幻の第二期Scorpions在籍。2nd”Fly to the Rainbow””In Trance”制作参加)となります。
プロデュースは毎度御馴染みとなるDieter Dierks。1976年(当時西)独シュトンメルン”Dierks Studios”での制作となります。
前作”In Trance”にて(オリジナルメンバーで創作の要の一人でメロディ担当であった)名手Michael Schenker(当時U.F.O.)の幻影を打破、
自身の音楽性を確立した”Scorpions”。
作品制作継続可能な程の成績や高評価、注目と今後の期待を得。新作制作に取り掛かる事となります。
さて、今作。
前作同様洗練されたメロディ感覚を引き継ぎつつも、前作では薄かった勢いと躍動感を強く打ち出したという感。
”Fly to the Rainbow”から続いたSymphonic Progressive Rock系音楽性を廃し、鋭角さを伴う本格的なHR/HM系音楽性を志向。
八十年代という新しい時代に向けて新たな音楽性がジャンルを超えて模索される中で、
鋭角さを伴うメロディ感覚とコンパクトで洗練され躍動感ある音楽性を確立したという感。
但し、主導するSchenker/MeineとRothの音楽的指向の違いが顕著になってきている事がミソ。
次作制作前にUli Jon Rothが脱退宣言する事が窺えるものでございます。
Uli Jon Rothの演奏も(特にSchenker/Meine手掛ける)楽曲のコンパクト感と自身の自由奔放感ある演奏の狭間で窮屈さが窺える感。
初期Scorpions大傑作と称される今作でございますが、分岐点という感も窺えるものでございます。
さて、”Hell Cat”でございますが.....................
「クラウス氏~ウリ・ロート怖い 小さ~い 小さ~い ハクション ハクション ハクショ~ン ハクション.......」(..............何ですかねぇ..........)
「Jimi Hendrixが盆踊りをしているかの様な歌」「音符とリズムが無重力状態で藻掻いてる」
挙句の果てには「斎藤〇六さんの「なんなんなんだ」高〇しげおさん「ポパイのテーマ」藤波〇爾さんの「マッチョ・ドラゴン」を凌駕する
ヴォーカル」とも揶揄されますが...........................
(藤波〇爾さんの弁護を致しますが......キーとリズムは合っております。歌い方が本人と歌のイメージに合わないだけでございます.....................)
Scorpions初来日以来の久々の日本公演では「歌うのかねぇ?」とファンの間では笑いを伴い話題になっていた楽曲ではございます。
されど、かの”Styx”名手James Youngのヴォーカルと同じく「作品のアクセント」的な役割を果たすという感。
(James Youngの場合は笑いは伴いませんが...................................)
「Jimi Hendrixはそんな歌い方はしない!」「じゃあ、あなたが歌いなさい......」とヴォーカルを担当する事となった模様でございますが、
スラヴ民謡系Classic音楽影響下のメロディーをキチリと歌うKlaus Meine、
方や緩さと曖昧さを持つ今楽曲のメロディは相容れないものであったのではないか?という感。
コンパクトにキチリと理路整然と楽曲を固める”Schenker/Meine”の音楽性に対し、緩やかさ/曖昧さ等を強く持つUli Jon Rothの音楽性が、
対としてバンド音楽性の魅力となっていた感がございますがここにきて相容れないものになってきている証拠の感。
今作にて大きな亀裂となっていた感が窺えるもの。
後の分裂が垣間見られるものでございます................................................
リリース後は以前よりも高評価を得るものの、米国ではマニア受けという感。
日本では好セールスを記録するというもの。
されど前作よりも好評で今後の活動期待が強く掛けられる程の成功を収める事となります................................
ツアー後暫しの休息を得。ドラマーの交代を挟み新作制作へ乗り出す事となりますが、Uli Jon Rothが脱退の意向を表明。
契約の関係やタイミングの問題から説得を受けるもUli Jon Roth脱退の意志は変わらず。
上記の関係から折衷案として新作制作及びツアー参加後の脱退をバンド側から提案、Uli Jon Rothは残留を承知。
微妙な空気の中、新作制作に乗り出す事となります........
この機会に是非。