1990年にヨーロッパで先行発売され、あっという間に市場を席巻したDENONの名プリメインアンプ。
33,000円という公取委にマークされそうな戦略価格であったことも奏功し、ドイツのオーディオ専門誌・AUDlO誌でも“プロダクト・オブ・ザ・イヤー第1位”を受賞('90年12月号、アンプ部門600マルク以下クラス)。
「安かろう悪かろう」という当時(今でも)のオーディオ界の常識を覆し、翌年の発売開始で国内でも大ヒット。かの長岡鉄男氏もFM誌で絶賛していた記憶があります。ちなみに、当機は私が発売時に購入したワンオーナー品です(後にサブ用としてもう1台中古品を購入。そちらも出品しています)。
この390シリーズは現在も高コスパの代表機として生産されているようですが、高級機にしか使われないトロイダルトランスを搭載しているのはこの初号機のみ。また、MCポジションが付いているのも初号機とAEのみと記憶しております。
一般に2代目、3代目となる度に改良が加えられて品質もアップすると信じられていますが、実際には最もコストをかけるのは初号機で、後継機は利益重視のために、むしろ低コスト化が図られます。
さらにこの機種が革命的であったのは、小型で軽いということ。70〜80年代は物量投入を競う時代で、持ち上げるとぎっくり腰になりそうな大きくて重いものが良く、音質にも反映されるとされていましたが、このアンプは片手でも持ち上げられるほど軽く、場所も取りません。それなのに驚くほど高音質。特にレコード再生に関しては、高級機を凌ぐとさえ言われる優秀なフォノアンプを搭載。唯一の欠点と言われるボリュームのギャングエラーも、レコード再生なら問題ありません。
参考URL:https://www.youtube.com/watch?v=JxM9BI8aWq8
https://www.denon.jp/ja-jp/museum/products/pma390.html
今回、出品するに当たりスピーカー、ヘッドホンを繋ぎ各入力をチェックしましたが、ガリも無く故障箇所は見当たりませんでした。オーディオ全盛であった当時の品質管理の高さを伺わせます。
また、初めて気がついたのですが、ロットにより国内生産と中国生産の二種類があるようです。ちなみにこれは国産ですが、別に出品中のものは中国製。どちらも同様にチェックしましたが、違いはありません。天板のキズ等はある程度補修していますが、30年以上前の製品ですので、新品同様というわけにはいきません。その点ご了承ください。
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