キャノンのハーフカメラ、デミシリーズのレンズ交換式のデミCです。 デミのビハインドレンズシャッターの機構を活かして、ネジ式でレンズ交換を可能としたモデルです。28mmF2.8と50mmF2.8の2種類の交換レンズが用意されていました。
カメラ本体には、連動式距離計を組み込むまでのことはされておらず、距離合わせはゾーン選択式にとどまっていますので、交換レンズも長焦点側に50mm(35mm換算でほぼ90mm相当)が用意されただけでしたし、短焦点側は目測で十分使えると思われますが、結局広角レンズは用意されませんでした。一般的なユーザーには焦点距離が長めのレンズのクローズアップ効果の方を好まれたでしょうから、もともと本格的システムカメラとしての展開は考えられていなかったのでしょう。更に、キャノンデミシリーズは、追針式露出計を内蔵したプログラムオートで、露出コントロールが面倒な点にも割り切りが求められるカメラでした。
でありながらも、故障したら修理せずに買い替えることを前提とした設計(をしたとしか思えない構造)が各所に見受けられるキャノンのカメラの中にあっては珍しく分解が容易で、修理しやすく、躊躇せずに日常使いに持ち歩けるカメラでした。
また、オリンパスペンを代表とするハーフサイズカメラは、独特のスタイリングが施されていたのですが、キャノンのデミシリーズのスタイリングは誰が見てもニコンSPのパクリですが、ペンシリーズに追従したハーフカメラ群の中ではおもちゃ感の少ないものになっていると思われます。
本機は、露出計の精度を除き稼働状態にあります。ですが、シャッタチャージ機構の遊びが少々大きくなっているようで、注意深く目一杯巻き上げないとシャッタチャージがスタックすることがあります。丁寧かつ十分な巻き上げが必要な個体です。露出計の精度もそれなりには出ているとも思われます。これは、セレンの優れているところでしょう。
また、ボディ裏蓋の遮光シールドのスポンジが劣化しましたので、取り去ってあります。(写真9参照)遮光しなくても光線漏れはないと思いますが、撮影に当っては念のため適当な遮光材を貼り付けてください。
セットの内訳は
1)デミCボディ (写真5〜9参照)
2)交換レンズ 28mmf2.8、50mm f2.8 (写真10参照)
3)元箱 英文取説、カタログ等書類一式 (写真2参照)
4)ガジェットケース (写真4左参照)
5)キャリングケース ネックストラップ付き (写真4右及び下参照)
6)アクセサリーシュー (写真3参照)
です。
当時用意されていたアクセサリーで欠けているものは、フラッシュ(2種)、セルフタイマー、シャッタリリースケーブル、レンズフィルター各種です。これらは使わないので購入しませんでした。フラッシュを購入するつもりはありませんでしたが、外付けファインダを使うために、フラッシュアダプタはアクセサリシューとして購入しました。
唯一お気に入りのキャノン製カメラで、母親と叔母にも購入した思い入れのあるカメラでしたので手元にずっと置いていましたが、断捨離を迫られており、どなたかコレクションを引き継いでいただける方にお譲りしたいと考えます。開始価格は少しばかり高めですが、キャノンデミCで50mmレンズも含め発売時のアクセサリがほぼ揃っていることをご評価いただけますようお願いいたします。
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