加藤清允粉引徳利李朝写し酒器粉吹徳利白洲正子細川護熙数寄者京都出身陶芸家陶芸作家焼き物作陶家

高さ18ｃｍ。胴径13-11ｃｍ。容量950ｃｃ。加藤清允（1936年生）作の粉引徳利です。京都出身の小児科医である氏は骨董陶磁に造詣が深く、そのため作家性の嫌味もなく、自由な作陶ながら骨董陶磁の味わいの真髄を見事に表現され、白洲正子や細川護熙ら錚々たる骨董・陶磁の目利きらに愛されました。本品もまた朝鮮王朝時代の粉引徳利の写しにとどまらず、その真髄であるどぶ掛けの化粧土のまさに粉を吹いたような温かい手触りと貫入の味わい、950ｃｃと大容量にもかかわらず、酒を満たしてもその手取りは意外と軽く、胴の一方を扁平に形作ることによって掴みやすくするなど酒好きであった氏の気配りが縦横に表された実用に足る名品と思います。氏の指跡が残されているのも嬉しいですね。入手の難しい氏の作品の中でもとりわけ唯一物の逸品と思います。水漏れ・傷はありません。箱はありません。

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