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平家一門を滅ぼすという大功を立てながら、兄源頼朝との不和から、九郎判官義経は、腹心の家臣とともに12人の山伏に変装し、平泉の藤原秀衡を頼って奥州へ下ろうとした。それを知った頼朝は諸国に関所を設け、山伏を厳しく吟味するよう命じた。都から陸奥への道筋にあたる、北陸道の要衝ここ安宅の湊(現石川県小松市)でも、加賀の国(現石川県南部)の大名富樫のなにがしが、新たに関所を構え、山伏を見つけては捕らえていた。安宅の関を前に弁慶は一計を案じ、かつて平の重衡によって焼き仏われた奈良東大寺再興の勧進(寄付募集)の山伏一行とのふれ込みで、関所に乗り込んだ。ことごとしく最期の勤行を演じて見せ、さらにあり合わせの巻物を取り出し、見事にそらで勧進帳を読み上げなどして、すっかり富樫主従を恐れ入らせた弁慶だが、さすがに義経は咎められる。弁慶はとっさの気転で、足が遅いと怒りにまかせて義経を殴打し、なおも食い下がる富樫主従を睨み返して引き下がらせ、一同はまんまと関を通る。はるかに関を過ぎた後、主君を打った罪を詑びる弁慶に、義経はその機転をほめ、わが身の窮状を嘆く。一方富樫は、先ほどの詑びに振る舞い酒を持って、一行に追い付く。弁慶はそれをわなかと疑いつつも、みずから酌に立って富樫に勧め、見事に座興の舞を舞う。そして一同はようやく虎口を逃れて、奥州への旅を続けた。
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