【輸入盤】レクィエム C.デイヴィス&シュターツカペレ・ドレスデン(2CD)
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=エディション・シュターツカペレ・ドレスデン=1994年2月14日ドレスデン爆撃戦没者追悼演奏会ライヴ巨匠デイヴィス、ドレスデン時代忘れじの記憶ベルリオーズのレクィエム歴史に残る民間人大量殺戮として知られる「ドレスデン爆撃」は、まず1945年2月13日から15日にかけて、イギリス軍による約3000トンの爆弾投下で開始され、後発のアメリカ軍が約800トンの爆弾を投下、街の大半が破壊され、3万とも15万ともいわれる一般市民や避難民が犠牲となりました。これだけでも凄惨ですが、このあとアメリカ軍は3月と4月に約2800トンの爆弾を追加で落とし、民間人への空からの機銃掃射などもおこなって徹底的な破壊と殺戮を繰り返しています(同じころ日本では、アメリカ軍によって東京大空襲がおこなわれ、10万人以上とも言われる民間人が殺されています)。 このドレスデン爆撃50周年を翌年に控えた1994年、未曾有の戦禍を被ったのと同じ2月13、14の両日に、イギリス人コリン・デイヴィスとシュターツカペレ・ドレスデンによって演奏されたのがベルリオーズの大作レクィエムで、当アルバムは、その追悼演奏会のドキュメントとなります。 なお、2月13日にも録音が予定されていましたが、当日は氷点下25度という極寒に見舞われ、録音機材を作動させるためのバッテリー用のディーゼル・エンジンが凍り付いてしまったので録音が出来なかったということです。 ベルリオーズのレクィエムは、ドレスデン爆撃からほぼ半世紀前の1897年にドレスデン初演がおこなわれた作品でもあります。この巨大なレクィエムは編成がともかく破格。大オーケストラ&大合唱のほか、ティンパニ8対、大太鼓、タム・タム、シンバル10対、さらに4群のバンダ(各4本のトランペットとトロンボーン)が加わるというもの。さらに、これら大音響が鳴り渡る第2曲「怒りの日」や、第6曲「ラクリモサ」から一転、アカペラによる第5曲「われをさがしもとめ」ではきわめて静謐な音楽という具合に、全10曲の内容は非常に起伏に富んでいます。 「自作でただ一曲だけを残すことが許されるなら迷わずこれを残してもらうように」というほどベルリオーズ自身強く惚れ込んでいたと伝えらるこの作品は、もともとは「七月革命」による犠牲者の追悼式で演奏されるべくフランス政府から作曲を依頼されたものでしたが、土壇場になって式は音楽無しで執り行われることに決定、作曲料や演奏準備にかかった費用も一切支払われないという困った事態に陥ります。 しかし、ベルリオーズはほどなくアルジェリア戦争でダンレモン将軍が戦死したという情報を入手、その追悼式典でレクィエムを演奏できるよう陸軍大臣に申し入れた結果、聖ルイ教会での初演が実現することとなったのです。 デイヴィスはこの作品をすでに2度収録(LSO:1969年、バイエルン放送響:1989年ライヴ映像)しており、“ベルリオーズのエキスパート”ぶりをうかがわせます。彼にとってこの作品は真に特別なもので、まだクラリネット奏者だった若い頃に演奏して指揮者を志す啓示を受けた運命の曲でもあります。今回の演奏について、デイヴィスはインタヴューで次のように述べています。「このときの追悼演奏会は私にとってドレスデン時代の最大の出来事だったかも知れない。ほんとうにショッキングだった。それこそぴったりの時、ぴったりの場所、ぴったりの作品だった。アイデアやお膳立てとしてではなく、突如として音楽というものが本当にそうでなくてはならないものとしてそこにあった。まさに忘れることの出来ない感動的な体験であった。」 彼はまた、ドレスデン在任期間中2月13日に指揮台に立つ機会が訪れると、ミサ・ソレムニス、モーツァルトのレクィエム、ブリテンの戦争レクィエムといった作品を取り上げてもいました。 このように爆撃を行った側の人間としての痛切な衝動に駆られて臨んだデイヴィスのもと、時と場所を選ぶ演奏至難のベルリオーズの大作が、ほとんど奇跡的にぴたりとはまったドレスデン追悼演奏会。かくも迫真の内容を持つ演奏に触れる機会はまれといえるのではないでしょうか。 実際、テスト盤を聴いてみたところ、演奏は素晴らしいもので、録音が優秀なこともあって、実演におけるデイヴィスの凄さがよく伝わってきます。その巨大なスケールとマッシヴな迫力は比類の無いものですが、また、一方でドレスデンの合唱団とオーケストラによる豊かな表情を湛えながらもしっとりと美しい演奏が、多くの静かなナンバーの魅力をいっそう引き立ててくれており、改めて33歳のベルリオーズがこのレクィエムを作曲していたときに次々に湧き上がる霊感にPowered by HMV
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