ケルト人―古代ヨーロッパ先住民族
ヘルム,ゲルハルト/関 楠生
河出書房新社 1980
ヨーロッパ文明の基底に横たわる「謎」の先住民の全貌。類書の全くない未踏の分野を最新の発掘レポートをふまえて大胆に仮説、詳述する「フェニキア人」に続く歴史大著。
目次
1 暗闇から出てきた民族
2 ローマの悪夢
3 アレクサンドロスの後継者たちとケルト人
4 4人のギリシア人がガリアを発見する
5 それはヴォルガ河畔で始った
6 アトランティスが沈んだとき
7 ケルト・ヨーロッパの誕生
8 市民的な風貌の首狩族
9 死の管理人
10 ユリウス・カエサルの策略に満ちたゲーム
11 ウェルキンゲトリクスの無益な戦い
12 世界の果てへの遠征
13 蛮族の共謀
14 アイルランド、あるいは琥珀の中の蠅
15 未開の柔和なケルトの聖者
16 どこにもないケルト王国
「ケルト」って誰だと調べ始めて、この本に出会った。内容もすばらしいが、原文をしのぎそうな翻訳は星5個では足りない。あっという間に読んでしまった。
東方に起源をもつ金髪・大柄・宴会好きの騎馬民族が欧州中央部あたりに定住し、BC6世紀ころ同一言語を話すケルト語派が形成されたそうだ。英国古代史で、紀元前からノルマン・コンケストに至るケルト、アングリン、サクソン、バイキングなどの役割も、はじめて知った。
民族の移動と争いと存在の痕跡を、楽しい筆致で、克明に追っているだけでなく、神話の詳細などケルトの文化にも触れている。欧米の小説や物語に出てくる地名、登場人物、悪魔の名前や、世界遺産の由来などを、ひょっこり知る楽しさもまた格別だった。(レビューより)
経年の汚れが特に天に見られます。厚い本です。
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