ベートーヴェン
ヴァイオリン協奏曲ニ長調 op.61
ユーディ・メニューイン(vn)
指揮:オットー・クレンペラー
ニュー・フィルハ-モニア管弦楽団
録音:1966年
クレンペラーの悠然としたテンポと気宇壮大なスケールに、メニューインがガップリと取り組んだ、一期一会の記念すべき録音。
まずはクレンペラーの至芸を味わうべきCD。大器晩成型の巨匠クレンペラーがいよいよその本領を発揮し、持ち前のスケール雄大な超名演の数々を成し遂げていた時期のもの。素晴らしい超名演。冒頭から悠揚迫らぬゆったりとしたテンポで曲想を精緻に、そして格調の高さを失うことなく描き出して行く。クレンペラーは各楽器を力強く演奏させており、いささかも隙間風が吹かない重厚な音楽が紡ぎ出されている。木管楽器をやや強めに演奏させるのは、いかにもクレンペラーならではのものであるが無機的になることはなく、どこをとっても彫の深さが健在。全体の造型はきわめて堅固だが、スケールは極大であり、悠揚迫らぬ重量感溢れる音楽が構築されている。巨木のような大芸術作品を味わうことができます。
自由奔放なメニューインと厳格なクレンペラーの組み合わせ。第一楽章は力強いアンサンブル、ヴァイオリン・ソロの入りはスッと道を開ける感じ、ここからのメニューイン翁は素晴らしい。巷間で言われる適当でリハもそこそこみたいな感じじゃない。何回も聴いていると「あぁーこれは適当に弾き飛ばしているんじゃないよなあ」とわかる。メニューインは楽曲を大掴みに把握して流れを重視している。なので逆に言えばクレンペラーの指揮がいつもより綺麗に流れる印象。相乗効果。第二楽章なんか物凄い心地好い名演。それで第三楽章の畳み掛ける様なコーダもスムーズで無理の無いエンディング。この二人が共演した意味がよくわかる超名演。
国内盤【廃盤】帯は内側ページに貼り付け
盤面微すれありますが再生問題無し
★ライナー(解説書)経年によるシミ汚れあり
プラケースすれあり 13
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