ドニゼッティ
オペラ〈ランメルモールのルチア〉全曲
マリア・カラス(sop.)
ジュゼッペ・ディ・ステファノ (ten.)
ロランド・パネライ (bar.)
ジュゼッペ・ザンピエリ (bass)ほか
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリンRIAS交響楽団
ミラノ・スカラ座合唱団
録音:1955年 ベルリン市立歌劇場
THE BRUNO WALTER SOCIETY
ΜΟΝΟ
OP-7549-50-BS
今回はじめて国内盤として正規に市販のはこびとなったこの<ルチア>は、カラスは勿論、相手役のジュゼッペ・ディ・ステファノも声の最盛期にあった1955年の9月29日、ベルリン市立歌劇場(いまのドイツ・オペラ)での公演のRIAS放送によるライヴ録音だ。共演者にめぐまれたときのステージでは、レコーディング・スタジオと全く違った燃え方をしたといわれるマリア・カラスの、おそらく最高の<ルチア>の一つであろうという伝説的な舞台の録音は、それこそ触れただけで鮮血が迸りそうな切れ味鋭い歌の表現がきかれる。しかも、指揮するはヘルベルト・フォノ・カラヤン。その前年11月末日にフルトヴェングラーが病歿、推挙されてベルリン・フィルの終身常任指揮者に迎えられたばかりのカラヤンの、いわば凱旋公演ともいえるベルリン音楽祭の呼びものとしての<ルチア>で、プロダクションはカラヤンの指揮でおこなわれた1954年1月のミラノ・スカラ座での新演出のステージなのであった。
楽しんで聴いていただける商品です。ジャケットに歴史を感じさせる痛みはあります。