もう一つのヴィクトリア時代―性と享楽の英国裏面史
マーカス,スティーヴン【著】〈Marcus,Steven〉
金塚 貞文【訳】
中央公論社 1990 初版
ハードカバー
19世紀後半、産業革命はすでに終え、議会制民主主義を確立し「世界の盟主」をもって任じたヴィクトリア朝英国。繁栄を極め、「紳士の国」を標榜する文化を生み出したこの時代は、一方で、性風俗・性文化の爛熟した時代であった。古典的ポルノグラフィーの金字塔とされる『我が秘密の生涯』を発掘したことで知られる本書は、文芸批評と社会学的分析の手法を駆使して、ポルノグラフィーの深層にまで踏み込み、時代を支配する「性的ファンタジー」の存在を浮き彫りにする。
目次
1974年版への序文
はじめに
序文
我が祖先たちの知恵
ポルノグラフィーの帝王、ピサヌス・フラクシ
『我が秘密の生涯』
フィクションの世界
子供が叩かれる
結論―ポルノトピア
訳者あとがき
ヴィクトリア時代のポルノ文化を丹念に分析し、特に大著「我が秘密の人生」を通じて、同時代人の意識をも見ていく。当時、私家版(同人誌というか個人出版)が色々出ていたらしく、どれもこれも引用される文章が似たり寄ったりで、「ポルノグラフィーとは極端に定型化された表現形式である」という著者の指摘は、今尚通じるものがある。この分野は、あんまり本質的に斬新なものは求められていないのだろう。そして、中産階級の密かな嗜みである「鞭打ち」への飽くなき情熱には、「百姓や女中には、この奥深い快楽はわからぬ」という階級意識が露出。(レビューより)
カバーにスレ、帯にキレ、天にヤケがみられますが中はきれいです。
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