エラート1000シリーズーバロックの大作曲家たち―(7)
テレマン トランペット協奏曲/フルート協奏曲/オーボエ協奏曲/他
クルト・レーデル指揮 ミュンヘン・プロ・アルテ室内管弦楽団
アドルフ・シェルバウム(トランペット)/クルト・レーデル(フルート) クルト・カルムス (オーボエ)/ゲオルク・シュミット(ヴィオラ)
芸術家が歴史に名を残すかどうかということは、その人が生前に得た名声や成功とは必ずしも関係がない。不世出の天才や時代に先駆けた先覚者は孤独で不遇な生涯を送っていることが多く、その反面生前には世の華々しい脚光を浴び、名声をほしいままにしながら、死後ほとんど完全に忘れられてしまった音楽家も決して少くない。その最もよい例がヴィヴァルディであるが、テレマンも彼と同じ運命を辿った作曲家の一人だった。テレマンはバッハと同じ時代に生き、バッハをもはるかにしのぐ名声を得ながら――例えば1737年に刊行された Stössel の音楽辞典はテレマンに3ページを費しているが、バッハ には僅か3行言及しているにすぎないという事実からも、二人が当時いかに評価されていたかがうかがわれよう。その作品は死後2世紀の間誰一人顧みる者もなく各地の図書館で埃に埋れていたのである。音楽学の急速な進歩に伴ってテレマンの存在が再び注目を惹くようになったのはごく最近になってからのことである。
テレマン
トランペット協奏曲 ニ長調
フルート協奏曲 ニ長調
オーボエ協奏曲 ホ短調
ヴィオラ協奏曲 ト長調
楽しんで聴いていただける商品です。未使用盤ですのでジャケットは全体をラミネートされた状態でした。一片をカッターナイフで切って商品状態を確認しております。ジャケット及びレコード盤は新品同様の状態です。