ソコロフ／ブラームス：4つのバラード、ピアノ・ソナタ第3番

ブラームス ①4つのバラード集Op.10 　（ニ短調『エドワード』、ニ長調、ロ短調、ロ長調） ②ピアノ・ソナタ第3番へ短調Op.5 グレゴリー・ソコロフ（ピアノ） 録音：1992年11月10日①、1993年10月20日② パリ、サル・ガヴォー（ライヴ） ロシアの巨匠ピアニスト、ソコロフは、1950年生まれ、1980年代より東欧諸国だけでなく国際的に幅広く活躍するようになり、その卓越した演奏技術と圧巻の表現力で聴衆を虜にしてきました。しかし輝かしい経歴の一方で、録音に対しては非常に慎重であり、ディスクは数えるほどしかありません。ソコロフは当時40歳、優美で流れるような情感に満ちた気品溢れる格調高い演奏です。神経質にならない包容力豊かなピアニズムは「静かに燃える演奏」と言えます。この2曲はともにライヴ録音ですが、テンポを遅めにとり息をひそめたような抑制されたピアニシモが特に印象にのこるし、ここぞという時に表現力もなかなか凄いです。 作品番号が示す通り、ブラームスの青年時代の作品ですが、ソコロフの演奏では、最晩年の作品のような印象を受けます。 もはや生ける伝説と化した 幻のピアニスト、グリゴリー・ソコロフ ナイーブ・レーベル全録音集大成 コンサート嫌い、録音嫌い、もはや生ける伝説と化した感もあるソコロフのブラームス。正確無比でクリアなタッチ、静かな感動を呼ぶ説得力、全曲を通しての音楽性は他に類を見ないものとなっています。 ブラームス《ピアノ・ソナタ第3番》は20歳の傑作です。高き山よりの動機、運命の動機、クララの動機など様々な要素から構築された世界はブラームスの早熟なる天才を示します。ディスク宝盤はソコロフ盤。まず聴いてすぐに感じた事は、その濃厚な音色と隅々までこれ以上無いと言う感じでコントロールされた演奏。「桁外れの高潔さ」「深い洞察力」「多様で繊細で深い音色」「タッチやテンポ、強弱等、細部に至るまで綿密に弾き込まれた演奏」「ストイックなほどに全身全霊を傾けた集中力」等々、ソコロフの音楽に対する誠実さやその素晴らしい演奏がひしひしと伝わって来ます。 輸入盤、盤面傷無し ＊まとめ買い値引き致します(要事前コメント) 2枚購入→150円引き、3枚購入→300円引き 4枚購入→450円引き、10枚以上は全品150円引き