【生産国】 ヨーロッパ
【年代】 1940年代
【素材】 18Kゴールド、オパール
【サイズ】 15号 台座 縦:1.1cm
【重量】 2.3g
【刻印】 フクロウ
美しいノーブルオパールがシャンクをはさんで2石セッティングされています。ほぼ同じサイズの石が中央に2つ並んでいますので、典型的なスタイルとはやや異なりますが、「トワエモワリング」と呼んでも良いかもしれません。
1940年ごろに制作されたものですが、シャンクから台座に向けて広がる美しいデザインのショルダーは、ナポレオン3世時代やヴィクトリアン後期のスタイルを思わせます。ショルダーにしつらえられた3サイズの球状モチーフと丸いカボションオパールがバランスよく配置されている華麗なデザインは、伝統的なヨーロピアンイメージ。また、ミルグレインをほどこしたオープンバックのベゼルにセットされた2石の大きなオパールはそれぞれ両側からしっかり支えられており、この構造がリングに安定感とボリューム感をもたらしています。
オパールの語源は「宝石」や「尊い石」を意味するサンスクリット語の「Upala」であるといわれています。この魅惑的な宝石は、愛と希望の象徴として、ローマ時代から17世紀まで高く評価されてきましたが、とある作家本がきっかけとなり18世紀から19世紀にかけて人気が下火に。19世紀のアンティークジュエリーにオパールを使用したものが少ないのは、このような歴史が背景にあったからです。オパールの華麗なる復活はアールヌーボー期。巨匠ルネ・ラリックが美しい遊色効果を持つオパールを活用した多くの作品を生み出したことで、その人気に再び火がつきました。
本リングに使用されているのは、美しい遊色効果を示すノーブルオパール(プレシャスオパール)。その中でも、地色が白いライト(ホワイト)オパールと呼ばれるものです。おそらくオーストラリア原産のオパールであると思われます。ピンファイヤーとパレットが混ざったような発色パターンで、緑、赤、オレンジ、黄色の色調が際立ち、その輝きはまるで虹のようです。それぞれの直径は約4mm(3.9mmと4.1mm)で、遊色の強さが若干異なりますが、天然石ならではの個性が楽しめるお品です。
シャンクの刻印は18K以上のゴールドを示すフランスのフクロウです。