成功は一日で捨て去れ

「成功は一日で捨て去れ」 柳井正 本の題目の言葉は、柳井氏が社長復帰してから社内のスローガンとして掲げているものの一つ、再ベンチャー化、を端的に示している言葉だと思います。 ・過去の成功に甘んじている姿勢＝安定思考は組織を滅ぼす ・成功したと錯覚してそこで思考停止してしまうのは成功という名の失敗 脱低価格宣言をすれば批判され、値上げをすればそっぽをむかれ、とこの会社は社会的にも色々なニュース性をもった会社ですよね、最近では情報小売業という造語を使ってニュースになりました。 これらはよくよく考えて打ち出されたものではなく、柳井氏が勢いで決めてしまっているものも多いようです。 冷静な経営者というイメージはありますが、意外と感性で動くタイプで勢いで失敗もします、でも値上げの時もそうでしたがリカバリも早いですよね。 この動きの速さと柔軟性こそ他の大企業にはなかなか真似できないことだと思います。 その根本にあるのが先の再ベンチャー化という方針でしょう。 ※以下抜粋 〇組織とは何か ・組織のために仕事があるわけでなく、仕事のために有機的につながったものが組織である。 →お客様のために自分たちの仕事があり、その仕事をこなすために組織がある、これは当たり前のことに思えますが、実際には組織が大きくなればなるほど自分の組織を守ろうという気持ちが働きます。 そうなるとその仕事が必要か不必要かの前に、組織が継続していくために仕事をしていく状態＝組織のために仕事がある状態、になっていってしまいます。 これの顕著な例が官僚制です。役所仕事の多くは必要不必要は語られませんよね、そこに決められた仕事が存在する、だからやる、という感じです。 株式会社においても、特に大企業になるほど上記の官僚制的な組織が発生しやすくなると言っています。 ○論理的な思考とアート的な感覚がうまく融合した時に売れる商品は生まれる ・データとにらめっこしているだけではだめ、現場に出て肌感覚を磨く →データを軽視しているわけではありません、しかし実際のデータと現場の実際をよく見比べてみることで両者を擦り合わせる ・SPAの強みとしてこういったデータを収集したらそれをすぐに商品開発に生かせること 定価: ￥ 1,512 #柳井正 #本 #BOOK #ビジネス #経済