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パブリック・エナミー/ブラック・プラネット

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¥ 500

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ClyssaのCD&本屋さん。
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1990年の作品。 パブリック・エナミーは、1985年に2人のラッパー、チャック・Dとフレイヴァー・フレイヴによって、米国ニューヨーク、ロングアイランドで結成されたヒップホップ・グループです。 米国社会、特に黒人に対する偏見に起因する抑圧に対する政治的メッセージを込めた警告ともいうべき、激しく攻撃的な音楽作品を発表し続けることでも有名です。 今作は、様々なリズムの要素、著名な曲やTVなど各種メディアのサウンドのサンプリングなどを、一聴してエキセントリックでありながら、よく練られた構成のなかに織り込み、それが各曲の攻撃性を増す効果となって表れています。 今作を貫くテーマには、黒人社会の団結力の可能性があるのは確かですが、さらに視野を広げて、白人至上主義におけるエリート優遇に批判の矛先が向けられているのが、はっきりわかるようになっています。 つまり彼らが、自分たち以外のマイノリティを差別し、さらにマスメディアの力も、それぞれの階層を分断し、人種を超えた交流を妨げ、一部の優位主義が差別を助長しているというのが、まったく新しい視点として生まれているのです。 一例を挙げるなら、ラストを飾る『Fight the Power』は、1989年のスパイク・リー監督の映画『ドゥ・ザ・ライト・シング(Do the right thing)』のサウンド・トラックに使用された曲で、彼からのリクエストでパブリック・エナミーが作ったものでした(今作に収録されているものとは別ヴァージョン)。 映画のストーリーも曲に合わせるかのように、黒人のみならず様々な人種が登場する、エリートとは程遠い下町に生きる人間たちの群衆劇で、そこで鬱屈とストレスが溜まりに溜まった末に、爆発的な暴動が発生するというもので、その作品のテーマとして、監督は彼らの音楽を必要としていたのが、よくわかる内容でした。 そして、このテーマは、アルバム発表後30年以上経った今でも、十分普遍的というか、米国を筆頭に人種や所得や社会的地位によって格差と分断が広がってしまった、今の時代の到来を予言していたような先見性も感じる傑作です。 米国輸入盤のため、英詞が記載されているのみで、日本語関係の資料はありません。 経年により、白い紙の部分に黄ばみがありますが、それ以外は美品です。
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