水原秋櫻子
(1892~1981)本名・豊、東京市生れの俳人、医師。産婦人科医の父の跡を継ぐべく、東京帝国大学医学部に入学。
1928年、昭和医学専門学校(現・昭和大学)の初代産婦人科学教授となり、
家業の産婦人科病院を継ぎ、宮内省侍医寮御用係として、多くの皇族を取り上げた。
一方、1918年、高濱虚子の『進むべき俳句の道』を読み俳句に興味を持ち、『ホトトギス』を購読。
医学の関係から、松根東洋城に師事。1920年、短歌を窪田空穂に師事。
1922年、富安風生、山口誓子、山口青邨らと東大俳句会を再興。佐々木綾華主宰の『破魔弓』同人。
1928年、自身の提案で『破魔弓』を『馬酔木』に改題、後に主宰。1929年、『ホトトギス』同人。
のち、山口誓子、阿波野青畝、高野素十と「ホトトギスの四S(しいエス)」と呼ばれる。
しかし、虚子が秋櫻子より素十を高く評価するや、1931年『馬酔木』に反論を発表、
『ホトトギス』を離脱。1935年、誓子や橋本多佳子が『ホトトギス』を離れ、『馬酔木』に加わり、
やがて反虚子、反ホトトギスを旗印とする新興俳句運動の流れが起こる。
1955年、医業を退き俳句に専念。1962年、俳人協会会長に就任。1967年、勲三等瑞宝章を受章。
1981年、急性心不全のため逝去。88歳。
書名:水原秋櫻子全集(昭和52年:講談社版):全21巻: / 第十八巻 ◇ 紀行
著者:水原秋櫻子
監修:山本健吉/富安風生
編集:草間時彦/村山古郷/堀口星眠/福永耕二/市村究一郎
発行所:講談社
発行日:昭和53年5月20日 第1刷発行
定価:2,900円
所収: 浄瑠璃寺 / 銚子行 / 乗鞍岳 / 野尻湖の霧 / 海潮日記 / 養狐場 / 裏磐梯にて / 初冬 / 蓑虫庵 / 伊豆の旅 /
大和にて / 桂離宮 / 谷川岳の麓へ / 山陰行 / 志賀高原に月 / 白根登山のたより / 益子行 / 津和野にて 他 /
〇 巻末に(水原秋櫻子)/ 解題(村山古郷)/
参考:帯破れ等。箱、小口・天・地、本文等に少汚れ・ヤケ・シミ等あり。四六判。P417。710g。≪古本購入≫
レターパックプラス(追跡あり・手渡)600円。取置(1週間)・ゆうパック等で同梱可。
★終活のため処分しております。